with フラガ




男親たるもの、息子が全力でかかってきてもどっしり構えていたいものである。

「ストライクきーっく!!」

どすっ!

「ぐっ!!」
…さすがキラ、急所ギリギリの場所を見事についてくる。

力加減を知らない子供ほど恐ろしいものはない。

『パパはね、あくのくろかめんなの』といきなり役割を決められ、何故か白い仮面を渡された。
白か黒か間違えて覚えているのかとか、この仮面が誰のものかは全くもって嫌な予感を通り越して悪寒がするのだが可愛い息子に勝るものはなかった。
それにヒーローごっこに付き合うというのも楽しみにしていた事の一つだった。

「イージスははさみこんでたおすの。デュエルはまっすぐとつげき?してバスターはうちまくるの。
ブリッツはかくれてやみうちするんだよ!」
果たしてそれはヒーローなのか?最近の戦隊物に不安を抱くのはうちだけなのだろうか。

「キラね、ストライクがいちばんすき。おきがえできるの」

ああ、主人公だけが、もしくは主人公が先にレベルアップして回りと微妙にコスチュームが変わるというよくあるパターンか。
という事はキラはリーダー格に憧れているんだな、とムウは少し嬉しくなる。


「エールストライクいっきまーす!」
とうっ!と跳びかかってきたキラを受けとめ、さぁもう寝る時間だとそのまま抱えて寝室へ向かう。


ブラウザの戻るをご利用下さい。